2025-11-20から1日間の記事一覧
「どうだ、なんでも屋」「ああ、沙耶には話してないが、俺なりに考えてる」「そうか…。俺ももう一度、考えたんだが、やはり、なんでも屋が無難だぜ。新聞広告一枚、載せりゃいいんだからな。少し広告代はいるが、お前が考えてる人のためにはなる」「ああ、じ…
『さてと、しばらくは模様見だな…』 新たな枉命(まがみこと)は独(ひと)り言(ご)ちた。枉命がすぐ傍(そば)にいるとも知らず、岩口と砂場は話をしていた。「私が異動すると?」「ええ、まあ。飽くまで聞いた噂(うわさ)ですが…」「砂場さんはその話を誰から?」…
「まあ、お前次第だが…。店の話は聞かなかったことにしよう」 言い終わると、中林は席を立ち、マンションを退去した。『また、いらしてね』 ドアを出る直前、沙耶は感情プログラムの愛想よい猫なで声を出し、中林の顔は思わずグニャリと緩んでいた。さてと……
『ははぁ~~。いかようなことも、仰せのままに…』『前任の枉命(まがみこと)に探らせていた岩口と申す者の探りを続けてもらいたいのじゃ。そなたの特技をもってしてのう…』『と、申されますと?』『岩口の周りに巡っておる三竦(さんすく)みの関係を崩し、悪…