岩口は自分を取り巻く三竦(さんすく)みの構図を、考えなくてもいいのに考えていた。^^
『自分が石として置かれた境遇は変えようにも変えられない。骨太(ほねぶと)神社の神[紙』がスッポリと自分[石]を包み込んでいる。これは運命というよりは持って生まれた宿命なのだから仕方がない…』
図書館を出た岩口は、ファミレスで昼食を食べながらウダウダと考えなくてもいいのに考えていた。
「おっ! 来たか…」
一年ほど前からここのファミレスは遠隔操作で動くAI[人工知能]搭載のロボットがオーダーした注文を運ぶシステムに変更されていた。食後のスイーツをロボットからテーブルに乗せ替え、岩口はまた考えなくてもいいのに考えることにした。^^
『包まれて身動きできない自分だが、切川クリニックで氏子総代の切川という鋏[ク—パー]ずあるから神[紙]から守ることが出来る。結局、切川に指示を出して神[紙]の脅威から身を守り、スッポリと包まれて自由が制限された神社奉仕の柵(しがらみ)から逃れられていと、まあ、話はこうなる…』
岩口はウダウダと関連付けて考え続けた。
『ここまではいいとして、これからだな…』
何がこれからなのか? 当の本人の岩口にも見通せない三竦みの構図だった。^^
支払いを済ませ、岩口はファミレスを出た。図書館で調べていた先祖のルーツだったが、分かる訳もない無駄な時間を費やしたな…と岩口は自戒した。
続