水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

2025-08-03から1日間の記事一覧

代役アンドロイド -17-

状況によっては服も買ってやろうと、それだけの余裕の金は持ってマンションを出ていた。しかし、予定や計画が簡単に狂ってしまうことを保は思い知らされた。『あっ! あそこ、いいお店があるわ。保、入らない!』 地下鉄を出る階段を上がり切ったとき、最初…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -106-

そうこうして、腹が満ちた宮司姿に白足袋(しろたび)姿の岩口は、雪駄を履くとふたたび社務所へ向かった。「やあ、宮司! おはようございます…」 社務所にはすでに仮屋番の宮居が居座ったかのように座布団の上で胡坐(あぐら)を掻いて座っていた。態度が大きい…