水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

2025-09-28から1日間の記事一覧

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -166-

人とは弱いもので、真剣に相手が話してくると、いつの間にか絆(ほだ)されることがある、その時の切川の心の内がそうで、話し合うつい先ほどまでは、かなり深刻なトラウマだな…と岩口の心理を推し量っていたものが、話し合っていると次第に岩口の発想に傾き始…

代役アンドロイド -65-

『行くってことね…』「ああ…」 沙耶は頷(うなず)くとUターンして部屋を出ていった。当然、朝食の準備だ。保は洗面台で朝を整えながら、今日の流れをシミュレーションしていた。研究室で沙耶がいる設定場面である。 二人? がマンションを出たのは8時前だ…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -165-

「先だっての話の続きなんですが…」「はあ…」 切川は岩口の発想に同調したものの、そういう捉え方もあるのか…と、改めて冷静に考え直していた矢先だったから、曖昧に返した。「実は町の商店街の福引で妻が海外旅行を当てまして…」「ええっ! そりゃ凄いじゃ…

代役アンドロイド  -64-

『えっ!? あっ、ああ…。いいわよ、どっちだって』「その、どっちだって、のは、どうなんだろ?」『どうなんだろう・・って?』「行く気があるのか、それともないのか…」『う~ん、どうなんだろ。どっちだって、いいって、とこかな』「じゃあ、どっちだって…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -164-

商店街の福引で特賞の海外旅行をゲットしたまではよかったが、半月にも及ぶ海外旅行である。その間、最悪の場合は見えない潜入部隊に骨太(ほねぶと)神社の神々をシャキシャキと切られるか、そこまで行かなくても神社から追放になるなどという事態も起こりか…