水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -235-

『おお、そうかっ! して、どのような動きじゃ? どうぞ…』
『どうも、よからぬ枉事(まがごと)を考えおる由にござりまするぅ~、どうぞ…』
『よからぬ枉事とな? どうぞ…』
『はい、さようにござりまするぅ~、どうぞ…』
『詳しく申せ、どうぞ…』
『実は、アアして、コウするとかなんとか企みおる由にござりまするぅ~、どうぞ…』
『なるほどのう、アアしてコウしてか、どうぞ…』
『はい、さようにござりまするぅ~~、どうぞ…』
 アアしてコウしてでは分かりませんから、解説致しますと、アアしては、岩口を人事で観光物産課から他の課へ異動させ、安定した仕事ぶりを阻害する・・という枉事である。また、コウしては、仕事ぶりを阻害することで岩口の心の安定を崩し、骨太(ほねぶと)神社の奉仕と勤務体制に隙(すき)を作る・・という悪企(わるだく)みだった。
『これは、止めねばならんのう…』
 そのテレパシーの遣り取りを、二柱(ふたはしら)の女神が聴いておられた。よくは分かりませんが、神様達のテレパシーは、どうも共有されているようです。^^
『是非、止めて頂かねば…』『是非、止めて頂かねば…』
 女神達は異口同音に呟かれた。