水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -293-

『黒原を、じゃ。何らかの理由をつけて岩口の職場に潜入させねばならん…。そこでじゃ、黒原の職はなんじゃったか、そなたもよく存じておろう。どうぞ…』
『はい。そのことは知っております。神具店でしたが、どうぞ…』
『骨太(ほねぶと)神社へは行かさず、黒原の脚を岩口が働いておる上戸町役場に向かわせるのじゃ。どうぞ…』
『はあ、それは何故(なにゆえ)に? どうぞ…』
『分からぬか? どうぞ…』
『はて? どうぞ…』
『骨太神社には神々がおろうが。いささか具合が悪いと思わぬか、どうぞ…』
『ああ、なるほど…。また邪魔立てされれば元も子もございません…』
『まあ、そういうことじゃ。では、その先の手立てを申そう。どうぞ…』
『はい、承ってござりまするぅ~~。どうぞ…』
 枉神(まがかみ)は詳細に枉事(まがごと)の手立てを話し始めた。
『なるほどっ!! 骨太神社に必要な神具を寄贈させるのですか? どうぞ…』
 枉命(まがみこと)は枉神が画策した枉事に思わず感心した。