水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

2025-09-30から1日間の記事一覧

代役アンドロイド -69-

山盛教授と後藤の間を裂く形で加わり、手出しした但馬がしばらくローラ部品を弄(いじく)った挙句、ニタリと笑う、したり顔をした。「ちょろいもんです。これで、上手くいくと思いますよっ!」 但馬は自信満々である。「大丈夫なんだろうね、但馬君」 山盛…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -169-

煮込(にこみ)蕗(ふき)は、岩口に聞いていた氏子総代の切川に、さっそく連絡した。『はあ、そんな方が、また何用で?』 切川としては、寝耳に水の話である。「はい、私もよくは分からないんですが、神社のことでお訊きしたいことがある、とかなんとかおっしゃ…

代役アンドロイド -68-

保は二人の行動を遠目で見ながら、俺の出番かな…とは思ったが、横にいる但馬が気になった。余計なことで介入し、また但馬の面子(メンツ)を損(そこ)ねては…と思えたのだ。だから、まずは搦(から)め手から入ろうと結論を出した。「但馬さん、どうだった…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -168-

岩口家の一行が海外へ旅立った後、岩口が被害妄想的に予測した事象が起こり始めていた。まさかそんなことが起きようとしているとは、氏子総代の切川以外の関係者は露ほども知らない。切川にしても岩口の発想に同調したものの、必ずしも確信していた訳ではな…