2025-10-03から1日間の記事一覧
「おじちゃん、私」「なんだ、里彩(りさ)ちゃんじゃないか」『誰?』「んっ? 兄貴の子。…どうした。久しぶりだな」「誰か、いるの?」「んっ? ああ。おじちゃんのお友達」「そうなの? 今、パパに変わるね」「なんだ、兄貴がそこにいるのか」「うん!」…
『お任せ下さいと申し上げましたが、枉神(まがかみ)の侵入を防ぐよき手立てでして、先ほども申し上げましたとおり、私にいささか打開策の妙案がありまして…』『お聞きしたいですわ…』『ええ…』 天常立(あめのとこたちの)神の具申に天照大(あまてらすおおみ)…
しばらく意識が遠のいていた保は沙耶によって起こされた。靴も脱がず、そのまま玄関で眠ってしまったようである。『こんなところで…。いつでも入れるわよ』 沙耶は優しくそう言うと、Uターンしてキッチンへ向かった。「ああ、すまない…」 上半身を起こしな…
『久しぶりに、下界でいうところのバトルになりますかな? はっはっはっはっはっ…』 天常立(あめのとこたちの)神がそう言いながら豪快にお呵(わら)いになった。『私達がこのまま鎮座出来るかどうかの瀬戸際ですから、笑いごとではありませんわ…』 天照大(あ…
「だいぶ、いいんですがね。もう少し…」 保もサンドイッチを頬張りながらフォローした。なにかの弾(はず)みで襤褸(ボロ)が出ないとは限らない。一日が終わり、三階の研究所を下り、そして新館を出たとき、いや、マンションに無事、帰り着いたとき、沙耶…
『はっはっはっはっ…。それはともかくとして、私達の暮らしに影響を与える人物が接触しましたが…』 天常立神(あめのとこたちの)神は二柱(ふたはしら)の女神の顔を窺った。『まさに今、その方が社務所にお見えのようですわ…』 比売(ひめの)神は薄雲の下に広が…