水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

2025-10-03から1日間の記事一覧

代役アンドロイド -75-

「おじちゃん、私」「なんだ、里彩(りさ)ちゃんじゃないか」『誰?』「んっ? 兄貴の子。…どうした。久しぶりだな」「誰か、いるの?」「んっ? ああ。おじちゃんのお友達」「そうなの? 今、パパに変わるね」「なんだ、兄貴がそこにいるのか」「うん!」…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -175-

『お任せ下さいと申し上げましたが、枉神(まがかみ)の侵入を防ぐよき手立てでして、先ほども申し上げましたとおり、私にいささか打開策の妙案がありまして…』『お聞きしたいですわ…』『ええ…』 天常立(あめのとこたちの)神の具申に天照大(あまてらすおおみ)…

代役アンドロイド -74-

しばらく意識が遠のいていた保は沙耶によって起こされた。靴も脱がず、そのまま玄関で眠ってしまったようである。『こんなところで…。いつでも入れるわよ』 沙耶は優しくそう言うと、Uターンしてキッチンへ向かった。「ああ、すまない…」 上半身を起こしな…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -174-

『久しぶりに、下界でいうところのバトルになりますかな? はっはっはっはっはっ…』 天常立(あめのとこたちの)神がそう言いながら豪快にお呵(わら)いになった。『私達がこのまま鎮座出来るかどうかの瀬戸際ですから、笑いごとではありませんわ…』 天照大(あ…

代役アンドロイド -73-

「だいぶ、いいんですがね。もう少し…」 保もサンドイッチを頬張りながらフォローした。なにかの弾(はず)みで襤褸(ボロ)が出ないとは限らない。一日が終わり、三階の研究所を下り、そして新館を出たとき、いや、マンションに無事、帰り着いたとき、沙耶…

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -173-

『はっはっはっはっ…。それはともかくとして、私達の暮らしに影響を与える人物が接触しましたが…』 天常立神(あめのとこたちの)神は二柱(ふたはしら)の女神の顔を窺った。『まさに今、その方が社務所にお見えのようですわ…』 比売(ひめの)神は薄雲の下に広が…