『久しぶりに、下界でいうところのバトルになりますかな? はっはっはっはっはっ…』
天常立(あめのとこたちの)神がそう言いながら豪快にお呵(わら)いになった。
『私達がこのまま鎮座出来るかどうかの瀬戸際ですから、笑いごとではありませんわ…』
天照大(あまてらすおおみ)神が天常立神を窘(たしな)められた。
『これは失礼を致しました。確かに仰せのとおりですな。何か手を打たねばなりません…』
『私が調べさせましたところ、どうも枉神(まがかみ)の霊力は侮(あなど)れぬものがあるとか…』
二柱の神々の話し合いに比売(ひめの)神がお加わりになった。
『あら、そうですの? 困りましたわ…』
天照大神様の顔色がお曇りになった。
『お困りになることはございません、私が何とか致しましょう。どうかご安心されて下されまし…』
『そうして頂けますか? ではそのように…』
天常立神の自信あり気な物言いで、天照大神は元の光を取り戻され、安堵(あんど)された。
かくして、枉神×骨太神社に鎮座されている三柱(みはしら)の神々というバトルが展開されることになった。むろん、海外旅行中の岩口家の面々や氏子総代の切川、巫女(みこ)の煮込(にこみ)蕗(ふき)、枉神の手先である黒原達は露ほども知らない。
続