『はっはっはっはっ…。それはともかくとして、私達の暮らしに影響を与える人物が接触しましたが…』
天常立神(あめのとこたちの)神は二柱(ふたはしら)の女神の顔を窺った。
『まさに今、その方が社務所にお見えのようですわ…』
比売(ひめの)神は薄雲の下に広がる下界にお目を向けられた(薄雲は巻雲です^^)。
『黒原とか申されるそうですが…』
天照大(あまてらすおおみ)神が二柱の神の話にお加わりになった。
『どうも枉神(まがかみ)の霊気が漂っておりますが…』
『迂闊(うかつ)に寝所へは近づけませんから困ります…』
天照大神は一瞬、笑顔をお曇りになった。決まりごとではないものの、神様方は亥の刻[23:00]が過ぎれば卯の刻[5:00]まで天空から寝所であられる神殿に下りられることになっていた(お眠りになるかどうかは定かではありません^^)。
『私どもも油断はできませんな。何かよき手立てを講ずる必要がありそうですが…』
よき手立てとは危機打開策を意味した。神々の危機打開策は、取りも直さず岩口家の危機打開策でもあった。
『確かに…』『確かに…』
二柱の女神は天常立神に同調された。
続