『では、任せたぞっ! ただちに岩口の職場へ潜入しろっ! どうぞ…』
『ははっ!』
言い終わるが早いか、枉命(まがみこと)は骨太(ほねぶと)神社からスゥ~っと上戸町役場へと瞬間移動した。人間の異動と違い、霊動は早くて便利なんですねぇ~!^^
上戸町役場の観光物産課に現れた枉命は、突然、気づいた。黒原を骨太神社から撤収させて以降、黒原にその後の指示をテレパシーで送っていなかったからである。
『しまった! 黒原さんを放りっぱなしにしてたぞ…』
枉命は、岩口の行動調査は後にして、黒原にテレパシーを送った。
『黒原さん、黒原さん、どうぞ…』
『はい、黒原です。どうぞ…』
黒原は空しい気分で帰路の列車に乗っていた。
『どうも、連絡が遅れて申し訳ありません、どうぞ…』
『これから私は、何をすればいいんでしょう? どうぞ…』
『枉神(まがかみ)様の三竦(さんすく)みを崩す戦略が変更されました。そのままいつもの生活に戻って頂いて結構です。何かありましたら、また連絡致します。どうぞ…』
枉命はその後の経緯を黒原に詳しく説明し、指示を与えた。
続