水本爽涼 歳時記

日本の四季をベースにした小説、脚本、エッセイetc.の小部屋です 

コメディー連載小説 三竦(さんすく)みが崩れた岩口家の危機打開策 -214-

『枉神(まがかみ)様、枉神様…』
『おう! どうじゃったっ!?』
『それが…上手くいったような、いかなかったような…』
『ええいっ! 紛(まぎ)らわしい言い方をする奴じゃ! 分かりやすく申せっ! どうぞ…』
『はい、どうも…。それでは分かりやすくご説明致します。黒原さんは骨太(ほねぶと)神社の縁起絵巻を探し出されました、どうぞ…』
『それは、でかしたっ! どうぞ…』
『ところが、すぐ絵巻物の絵が消え失せたのでございます。どうぞ…』
『なにっ! 消え失せたとはどういうことじゃ、どうぞ…』
『どうも、こうも…。ただ忽然と消え失せたのでございます。どうぞ…』
 そのテレパシーを受けた枉神は、はて? っと考え始めた。
『枉神様、枉神様…』
『やかましいわっ! 今、その原因を考えておるところじゃ。しばし、待てっ!』
『はいっ…』
 枉命(まがみこと)はテレパシーを止めた。
 さてと…と考えてはみたものの、枉神(まがかみ)に、コレッ! という原因は浮かばなかった。
 そして、しばらく時が流れた。